
乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の見分け方
赤ちゃんの頬や首まわりに赤いポツポツができて、保湿してもなかなか治まらない。掻きむしった跡が増えてきて、この先ずっと続くのか心配になる。そうした肌の変化に気づいて受診されるご家庭は少なくありません。
乳児湿疹は、生後数週間から数か月の赤ちゃんに見られる湿疹をまとめて呼ぶ言葉で、皮脂の分泌の変化などが関わっています。多くは生後3〜4か月を過ぎると自然に落ち着いていきます。
乳児では2か月以上、それ以外のお子さまでも湿疹が長く続いていたり、良くなったり悪くなったりを繰り返していたりする場合は、アトピー性皮膚炎の可能性を考えます。アトピー性皮膚炎は、乾燥しやすい・アレルギーを起こしやすいといった体質が関係し、かゆみのある湿疹が慢性的に繰り返される皮膚の病気です。
井口真帆医師は、小児科から皮膚科に転身した経歴を生かし、お子さまの肌を専門に診察しています。見た目だけで判断がつきにくいことも多いため、湿疹が出始めた時期や経過をうかがいながら、診察を進めます。
年齢による症状の変化
アトピー性皮膚炎は、年齢によって症状の出方や出やすい場所が変わっていきます。同じお子さまでも、成長にあわせて肌の様子が変わっていくことがあります。
| 時期の目安 | 症状の特徴 | 出やすい部位 |
|---|---|---|
| 乳児期(〜2歳頃) | じくじくとした赤みや、かさぶたを伴う湿疹が出やすい | 顔・頭皮・体幹 |
| 幼児期〜学童期 | 乾燥が目立ち、繰り返すうちに皮膚が厚く硬くなりやすい | ひじ・ひざの内側、首まわり |
| 思春期以降 | 上半身を中心に、慢性的な乾燥・かゆみが続きやすい | 顔・首・胸・背中 |
この表はあくまで目安です。実際の症状の出方には個人差があるため、診察では現在の状態と経過をあわせて確認し、年齢に応じたケアの方法をお伝えします。
食物アレルギーとの関係
離乳食を進める中で、肌の状態が心配になり、食べさせる時期を悩むご家庭もいらっしゃると思います。乳児のアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーを合併していることがあります。
ただし、症状の原因が食べ物によるものかどうかは、皮膚の見た目だけでは判断できません。食物アレルギーが疑われる場合は、院長と連携しながら問診と症状の経過をもとに診察を進めます。自己判断で離乳食の食品を除去せず、まずは診察でご相談ください。詳しい検査の進め方は「小児アレルギー科」のページでもご案内しています。
診察と治療の進め方
洗浄の仕方や外用薬の塗り方、肌に負担をかけない暮らし方まで説明することが多く、当院の小児皮膚科は火曜午後・金曜午前の予約制で診察しています。当日は、次のような流れでご案内します。
発疹の出ている場所や乾燥の程度、かゆみの強さをみながら、これまでの経過をうかがいます。
外用薬の種類・塗る量、洗浄の仕方など、家庭で続けやすい方法を時間をかけてお伝えします。
症状の変化にあわせて、外用薬の強さや保湿の方法を見直していきます。
保湿と外用薬によるケア
アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚の乾燥を防ぐ保湿と、炎症を抑える外用薬を組み合わせて行うのが基本です。皮膚のバリア機能を保つことで、かゆみで掻いてしまい、そこからさらに悪化するという繰り返しを防ぎます。
炎症が強く出ている部分には、症状の程度や部位に応じた外用薬(ステロイド外用薬など)を、医師の指示のもとで使用します。自己判断で使用を中断したり、塗る量を加減したりせず、指示された期間・量を守っていただくことが大切です。
家庭でのスキンケアの注意点
- 石けんをよく泡立てて、こすらずに優しく洗う
- 入浴後は肌が乾燥する前に、全身へ保湿剤を塗る
- 爪を短く整え、掻き壊しによる悪化を防ぐ
- 汗をかいたらこまめに着替え、チクチクする素材の衣類を避ける
受診の目安
多くの場合、保湿と外用薬による通常のケアで様子をみられますが、次のような様子があるときは、通常の予約枠を待たずにご連絡ください。
- 患部から黄色い汁が出ている、熱を伴う(とびひなど感染を合併している可能性)
- 眠れないほどのかゆみが続いている
- 顔や全身に、短時間で症状が広がっている
気になる様子があれば、通常の診療日を待たず048-941-8686までご連絡ください。来院の時間帯をご案内します。
よくあるご質問
見た目だけで判断するのは難しく、湿疹が続いている期間や体質、かゆみの強さなどをあわせて医師が確認します。乳児では2か月以上、それ以外でも長く湿疹が続いている場合や、掻きむしって眠れないほどのかゆみがある場合は、一度ご相談ください。
予約制です。洗浄・外用薬の使い方・肌に負担をかけない暮らし方など、説明に時間がかかるため、火曜午後と金曜午前の枠を予約制でご案内しています。ご予約は048-941-8686までお願いします。
医師の指示どおりの強さ・量・期間で使う分には、必要な治療です。自己判断で急にやめてしまうと症状がぶり返すことがあるため、使い方に迷ったときは、変更する前に診察でご相談ください。
皮膚の症状から食物アレルギーが疑われる場合は、院長と連携しながら問診と症状の経過をもとに診察を進めます。
医師 井口 真帆
ご来院前のお問い合わせ
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048-941-8686
受付 9:30–12:00 / 15:00–18:00
